素顔

2011年12月26日(月曜日)
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 風邪を引いて元気でないので、作業所を休ませてもらいました。

 でも起きていられるので放送大学の勉強をしています。

功利主義分析哲学、一ノ瀬正樹、2010 を視聴勉強していまして、10 ウィトゲンシュタインの出現 まで来ました。

 ここで、規則のパラドックスが出てきました。僕は、ルールを覚えてルールに乗っ取ってやるというのが苦手です。どうしてルールの通りにやらなければいけないのか、別の方法もあるのではないのかと付き合うことに拒絶反応が出ます。裏を読み取ることのどこがいけないのかとか。



 ウィトゲンシュタインによると、規則を規則通りにやらなければならないという暗黙のルールの矛盾をあぶりだしています。2ずつ足していけといった場合、996、998、1000、1004、1008と、1000を超えたら4を足すと理解しても間違いにならないというのです。この考え方は僕にしっくりきます。数学の嫌いなところは、ルール通りにやっていくことです。別のやり方や、解釈を変えたり、違う行動が認められていないところです。



 僕と世界とのやりにくさは、僕が額面通りに物事を受け取ることを拒否しているところにあるのかもしれない。どうしても、裏の意図や、真意、その人の核心部分はどうなっているのかに向いてしまう。人物をそのまま受け取れない。それはそのまま、僕自身がそのままではなく、自己矛盾を持ち、表面的な顔の裏に、本当の自分とでも言われているような、別の顔を持っているからかもしれない。僕には、自分で自分を追いやり、閉じ込めてしまっている素顔を隠しているところが大きくあると思う。素顔に気付き、掘り起こしていかないと、僕の現体制の表の顔とは別の押し殺した本音の素顔を見つけ出すという作業が必要に思う。ほんとうに出てくるのかはわからない。僕の現体制はでっち上げだと思う。